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プログラミング中にできたことか、思ったこととか

リモートワークになってから2ヶ月目の僕らのチーム

この環境でリモートワーク体制に移行した頃に書いた記事からだいたい2ヶ月立ちました

poketo7878-dev.hatenablog.com

あれからどんな事があったか、どんな変化があったかをまとめてみます。

会社の変化

全面フルリモートに

あれから、弊社はフルリモートに移行しました。 当時はまだ、一部のメンバーは会社にいて、一部のメンバーはリモートという事がありましたが、 今は一部のどうしても出社が必要な業務をのぞいては基本的にフルリモートになりました。

コーポレート部門の方はどうしても業務のなかで出社が必要な場面もでてきていて、 このあたりも長期的にはうまくテクノロジーで解決したいところです

フルリモート環境でのオフィスの価値とは何か

コロナの環境でソーシャルディスタンスを保っていくという社会がこれからしばらく続いていく中で オフィスというものはどういった価値があるのか、どういったあり方がのぞましいのか という事について皆で考える機会も増えました。

元々業務委託経験がありリモートワークに慣れているメンバーから 私のように創業時から寝食を共にしながら開発していく経験しかないメンバーまで 幅ひろい経験のメンバーがあつまっているため、リモートワークへの受けとめも人によって異なります。

そんな中で、会社としてオフィスという存在をどう捉えるか、何を求めるかを皆で考えています。

デイリースタンドアップの全社化

全員がフルリモートに移行したという事もあり、プロダクトチームのスクラムイベントとして実施していた 夕方のデイリースタンドアップを全社のメンバーで実施するデイリースタンドアップイベントへと変化させました。 これによって、かならず一度全員であつまるタイミングが一日にあり、皆がそれぞれの領域でどんな事をしているのかを把握できる場となっています。

チームの変化

Discordの不定期なコミュニケーションから習慣化されたペアプログラミングへ

前回の記事でもDiscordを雑談の部屋として作ってみていたのですが、当時の目的は

  • 雑談をする
  • オフィスのメンバーと在宅のメンバーで空気を共有する

という2つの目的がありましたが、後者の目的については全員がリモートになった事によって自然に解決しました。

一方で、前者の雑談については、リモートワークが続くなかで各メンバーの家庭の状況もあり日中ずっと繋いでおくといった事はむずかしいという事がわかってきました。 やはり、どうしても同居のご家族やお子さんがいらっしゃる家庭では常時つないでおいてラフに離すというような機会は作りづらく雑談部屋自体は自然消滅しました。

しかし、その中でもiOSのメンバーが「定時でペアプログラミングをする」といったコミュニケーションの機会を自発的に定期のイベントにしてくれていました。 今現在だとiOS以外の領域は各領域1名づつが担当している状態なのでペアプロはできていませんが、この形態はメンバーが増えてきても継続したいとおもいました。 なにより、メンバーが積極にそういった事を開始してくれたのがありがたかったです。

雑談部屋からオンラインゲーム会へ

雑談を日中つないでおくという形態は家庭環境の事もあり難しいという事がわかったため、定期のイベントにしたいと考え 毎週金曜日の夕方に、皆でオンラインのボードゲーム等をしながら遊ぶ機会を設けました。

等のオンラインゲームをやっています。

一方でやはり、こういった機会でもメンバーの家庭環境であつまれるメンバーは少なく、メンバーが固定化してしまう部分があり、 日中のランチタイムとかに開催しても良いかなーとおもったりしています。

「皆で雑談をしたりコミュニケーションを取る」という行為は心理的安全性を高めるという意味でも推奨されている行いなので、積極的に機会を増やしたいと思っています。

rework.withgoogle.com

一方で「チームビルディング観点での雑談が少ないです、定期的に雑談をしましょう」なんて言われてする雑談は 個人的にはムズムズしてしまい、義務的になってしまっては本末転倒なのであくまでナッジ的に、 メンバーが自然にコミュニケーションを取ってしまうような場の設計をしたいとおもっています。

このあたりの、メンバーの交流をどのくらいの量にしたいとおもっているか、メンバーがどれくらいの量を望んでいるかというのは 元からフルリモートの会社として結成された組織と、今回の環境の影響でリモートにならざるをえなかった組織のメンバーでは期待値も異なるため

同様の変化をした会社がどのようなとりくみをしているか知見をあつめたいと思っています。

非同期的・ローコンテキストなコミュニケーションへ

フルリモートで、非同期的に活動する事になったためコミュニケーションのありかたにも変化が必要となってきました。 今までは、弊社はどちらかというとハイコンテキストで創発的なコミュニケーションがとられている事がおおかったです。

しかし、リモートになって各メンバーのもっている情報を同期したり、共通する体験というものが減ってきたこともあり、 ローコンテキストなコミュニケーションにシフトしていく必要がありました。

テーマやおおまかな流れを決めて、皆でホワイトボードにむかいながら意見を出していくといった会議は減り、 責任者が一人で事前に様々な観点から分析して自分なりに出した結論を、あつめた参加者に背景の論理を説明して正当性を確認してもらって合意する。 という形式の会議がほとんどを締めるようになりました。

このような形態に慣れているメンバーはそのままのスタイルでつづけていけば問題ありませんが、 私もふくめてあまりそういったコミュニケーションに慣れていないメンバーや、 複数人の様々な視点から意見をもらったほうが良い要求分析のようなテーマの時に一人で情報収集をしたり自分のなかでの論理的な結論を事前に考えておく事は困難な部分もあります。

弊社では、現在新しいプロダクトなども開発中なため、フルリモートで探索的に仕様を考えながら、適切にスケジュールや合意形成をしていくのはなかなか難しいですね。

個人的な事

自宅のリモートワークの環境をととのえた

私のリモートワークのデスク
デスク

フルリモートの期間がつづく事も現実的になってきたため、僕の作業部屋にも椅子を思いきって買いかえたりしました。 この環境下で外出を気軽にする事もむずかしく、一日の中でも座っている時間が非常に伸びました。 そのため、前までつかっていた椅子ではあっというまに首や肩が痛くなってしまい、集中もとぎれてしまいがちでした。

www.vanilla-chair.com

僕は個人で購入しましたが、弊社ではオフィスで利用していた椅子をメンバーの家まで配送したり、必要そうな物品で会社が補助できそうな物がないかアンケートを取ったりと メンバーの作業環境を会社としてどうやって手だすけられるか検討・実施しています。

コミュニケーションのスタイルをかえるために本を読んだ

以下のロジカルシンキングと文章構成の本を読んでいました

これらの本を読んで、文書の構成としてどのように構築するとドキュメントベースでのコミュニケーションで相手につたわりやすいか等をインプットしていました。 おかげで、文章を書く際の指針にして書きやすくなりました。 また、この機会にOmniOutlinerも買ってアウトラインベースで文章を書くようにもなりました。

これからの課題

様々な領域に課題はありますが、その中でもチームが非同期的になってしまった事により、 モチベーションや情熱といった物をどうやって保つのかというのが課題になると感じています。

新規事業の開拓という重要度の高いミッションを、フルリモートのチームで取りくんでいくという環境のなかで 段々とタスクフォース的になってしまっているという印象があります、

いかにタスクを分割し各々が集中してタスクに取りくみそれを集約していくか、 それは、短期的な生産性という観点では良いことなのかもしれませんが、 様々なキャリアの中でなぜこの会社なのか、なぜこのチームではたらくのか、なぜこのタスクに取りくむのか そういった事をきちんと定期的に皆で振りかえっていくといった取り組みも今まで以上に重要になります。

そのため、弊社では月末の全社会のあり方も、各部門の成果の振りかえりだけでなく、 全社のミッションを振りかえり、各部門のとりくみのそこへのつながりなどを積極的に発信したりといった場面を増やしています。